嘉喜門院(読み)カキモンイン

デジタル大辞泉 「嘉喜門院」の意味・読み・例文・類語

かき‐もんいん〔‐モンヰン〕【嘉喜門院】

南北朝時代歌人後村上天皇女御にょうご長慶天皇後亀山天皇生母琵琶びわ和歌にすぐれる。家集「嘉喜門院集」。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典 「嘉喜門院」の意味・読み・例文・類語

かき‐もんいん‥モンヰン【嘉喜門院】

  1. 村上天皇女御。藤原勝子。長慶天皇、後亀山天皇の母。家集に「嘉喜門院集」がある。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「嘉喜門院」の解説

嘉喜門院 かきもんいん

?-? 南北朝時代,後村上天皇の女御。
長慶天皇,後亀山天皇の生母とされる。後村上天皇の死後出家。後亀山天皇(在位1383-92)の即位により皇太后となり,院号をうけた。和歌にすぐれ,「新葉和歌集」に17首がおさめられている。名は勝子。名は勝子。家集に「嘉喜門院御集」。

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朝日日本歴史人物事典 「嘉喜門院」の解説

嘉喜門院

生年:生没年不詳
南北朝時代の歌人。南朝後村上天皇の女御。長慶・後亀山両天皇の母。私家集として『嘉喜門院御集』があり,南朝の衰運を反映した哀感漂う歌を収める。同歌集袖書は長慶天皇即位についての史料的価値も高い。<参考文献>井上宗雄『中世歌壇史の研究

(西尾和美)

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