四之宮村(読み)しのみやむら

日本歴史地名大系 「四之宮村」の解説

四之宮村
しのみやむら

[現在地名]平塚市四之宮・西八幡にしやわた三丁目、高座こうざ寒川さむかわ一之宮いちのみや

東境を相模川が流れ、東は川を隔て対岸高座郡一之宮村・田端たばた(現寒川町)・同郡萩園はぎその(現茅ヶ崎市)、西は中原上なかはらかみ宿・中原下宿、北は村、南は八幡やはた村に接する。ほぼ中央を南北に八王子道が通る。弘安元年(一二七八)六月三日の将軍惟康王家政所安堵下文案(県史二)によれば、「四宮郷内屋敷」などが渋谷重通に安堵されている。小田原衆所領役帳には、関新次郎「卅壱貫九百四拾文 中郡四宮長沼共ニ」とある。

文禄年中(一五九二―九六)旗本伊丹領と幕府直轄領の二給。元禄一〇年(一六九七)旗本服部・竹尾領と幕府直轄領の三給。


四之宮村
しのみやむら

[現在地名]榛原町細江ほそえ

青池あおいけ村の東に位置し、寄子よりこ(現坂口谷川下流)河口右岸に立地する。東は同川を境に下吉田しもよしだ(現吉田町)。河口の西岸は寄子湊、東岸は住吉すみよし(現吉田町)とよばれた。「遠江国風土記伝」によると、当村は道下四之宮みちしたしのみやと号し、かつては住吉四所明神(現吉田町)の社地で、村号は同明神に負うかとしている。文禄二年検地高目録に四ノ宮方とみえ、高七四〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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