四方正面(読み)シホウショウメン

デジタル大辞泉 「四方正面」の意味・読み・例文・類語

しほう‐しょうめん〔シハウシヤウメン〕【四方正面】

東西南北四方自分が向かっている正面四方八方
四方のどこから見ても正面として見えること。また、そのような建築物彫刻など。
能で、普通は舞台前面を正面として舞うのに対して、前後左右の四方を正面として舞うこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「四方正面」の意味・読み・例文・類語

しほう‐しょうめん シハウシャウメン【四方正面】

〘名〙
① 東西南北の四方と自分が向かっている正面。転じて、四方八方。諸方
※俳諧・小町踊(1665)春「今朝たつや四方正面はなの春〈乗言〉」
② 四方のどちらから見ても正面に見えること。また、そのように作られた建築や彫刻、庭園など。法隆寺夢殿などの類。
能楽で、前後左右の四方のどちらから見ても正面から見るように美しく舞うこと。普通には、舞台の前面を正面として舞う。
※わらんべ草(1660)二「是教か、立居行廻は仕付がた、四方正面なりと、さもあらんかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android