コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

玄武 ゲンブ

デジタル大辞泉の解説

げん‐ぶ【玄武】

四神(しじん)の一。天の北方の守護神で、カメの甲に蛇が巻きついた形に表す。げんむ。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

玄武

古代中国に生まれた方角の神、四神のひとつ。青竜(せいりゅう)=東=、白虎(びゃっこ)=西=、朱雀(すざく)=南=と並び、北の守護神とされる。蛇と亀が絡む図柄で、高松塚近くのキトラ古墳の絵(縦14・5センチ、横25センチ)より高松塚の方が縦19センチ、横30・5センチと、ひと回り大きい。キトラの玄武がほぼ無傷なのに対し、高松塚の絵は中央部分が傷ついており、蛇と亀の顔、亀の甲羅部分が失われている。

(2007-04-17 朝日新聞 夕刊 2社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について | 情報

占い用語集の解説

玄武

水行に属し、時では冬、方角では北に対応。暗闇を司る神で、こっそり・盗難・多淫などをあらわす。

出典|占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について | 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

げんぶ【玄武】

福島の米焼酎。酒名は、酒蔵が会津鶴ヶ城北門を守っていた家老宅に位置していたので、北の守護神「玄武」にちなみ命名。原料は米、米麹。アルコール度数25%。蔵元の「宮泉銘醸」は昭和29年(1954)創業。清酒「宮泉」の醸造元。所在地会津若松市東栄町。

出典|講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて | 情報

大辞林 第三版の解説

げんぶ【玄武】

〔「げんむ」とも〕
四方をつかさどる天の四神しじんの一。水の神で、亀、のちには亀に蛇が巻きついた姿で表され、北に配する。
二十八宿のうち、北方七宿の総称。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

玄武
げんぶ

中国古代の想像上の動物。古代の中国では、東西南北の四方を青竜(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武の四神がそれぞれ守護していると考え、玄武は北方に充当されていた。五行思想は北方を水と関係づけたため、玄武はまた水神ともみなされ、その姿はヘビとカメの合体像という奇怪なものである。四神は災いを避け、天地の運行を順調にさせるとして、鏡の銘文にも盛んに鋳込まれたが、この信仰は朝鮮や日本にも伝播(でんぱ)し、わが国では奈良の薬師寺金堂の本尊台座や、飛鳥(あすか)の高松塚古墳の石槨(せっかく)内壁などにこの四神像がみられる。[桐本東太]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の玄武の言及

【カメ(亀)】より

…近世になり亀の価値が,このようにほとんど逆転することについてはいくつかの説明があるが,その基礎にあるのは次のような観念の変質であろう。すなわち四霊の後をうける四神のうち,北方に位置する玄武が亀と蛇とがからみ合った形で描かれていて,その背後には冬の季節に世界の復活をもたらす宇宙的な聖婚が行われるという観念が存在したことをうかがわせるが,その聖婚の性的な意味が俗化して淫奔と受けとられるようになった。これが亀に対する価値観の転換をもたらしたと考えられるのである。…

【黒】より

…玄の字は黒い糸を束ねた形で,かすかで見にくいところから天の色とされ,また北方の色とされた。四神の一つ玄武は北方の神で亀または亀と蛇の組合せで表される。玄武は黒帝ともいう。…

【四神】より

…中国の古代に発祥する四つの方位を表す象徴的動物。東を青竜(蒼竜とも),南を朱雀(しゆじやく)(〈すざく〉ともいう),西を白虎,北を玄武で表す。戦国時代前期の,曾侯乙墓出土の漆器の蓋に,北斗や二十八宿とともに竜と虎とが描かれて,四神の観念の基礎となるものが天空上の星座と結びついて,すでに生まれていたことを示す。…

※「玄武」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

金城湯池

1 《「漢書」蒯通伝から。「湯池」は熱湯をたたえた堀》守りが非常に固く、攻めるのが難しい城。金湯。2 堅固で、他から侵害されにくい勢力範囲。「保守派の金城湯池」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

玄武の関連情報