精選版 日本国語大辞典「四無量心」の解説
し‐むりょうしん ‥ムリャウシン【四無量心】
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仏教において説かれる徳目の一つ。四等(しとう)、四梵住(しぼんじゅう)などともいう。あまねく世界に限りなく及ぼされるべき四つの心。慈、悲、喜、捨の四つをさす。慈とは他者への慈しみ、悲とは他者へのいたわり、喜とは他者の喜びを己(おの)が喜びとすること、捨とはいっさいの感情を離れて他者のすべてを平等にみること。
[松田愼也]
…慈悲という仏教的な愛の精神は,基本的には自己は無我であると悟るところにあらわれる自他不二の精神から起こる。その精神が具体化されたものが,大乗における六波羅蜜の実践行であり,慈悲を本質とする阿弥陀,あるいは慈悲の権化といわれる観音菩薩であり,大乗・小乗に共通な四無量心といわれる修行法である。四無量心は慈・悲・喜・捨の4段階からなり,慈・悲は前2段階を構成する。…
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出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報