同感(読み)ドウカン

デジタル大辞泉 「同感」の意味・読み・例文・類語

どう‐かん【同感】

[名](スル)同じように感じること。その意見や考えに賛成であること。また、そのような意見や考え。「私も同感だ」「彼の説に同感する」
[類語]共感共鳴以心伝心呼応意気投合合意コンセンサス息が合う反りが合う反り馬が合う気が合う肌が合う琴瑟きんしつ相和す打てば響くつうかあ応える拈華微笑ねんげみしょう心を合わせる心を一にする心を通わす心が通う気が置けない胸襟を開く腹を割る心を開く心を許す気を許す肝胆相照らす心を交わす心を以て心に伝う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「同感」の意味・読み・例文・類語

どう‐かん【同感】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人と同じように考え、または感じること。また、その考え、感じ。
    1. [初出の実例]「人間界の小僧どのと同感(ドウカン)して」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)
    2. [その他の文献]〔論衡‐順鼓〕
  3. どうじょう(同情)
    1. [初出の実例]「他人の喜憂を見聞して、之を自己の身上に引当て、己れ其喜憂を享受するが如き想をなす、之を同感と云ふ」(出典:教育学(1882)〈伊沢修二〉三)

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普及版 字通 「同感」の読み・字形・画数・意味

【同感】どうかん

共感する。

字通「同」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の同感の言及

【道徳感情論】より

…その際〈見物人spectators〉という概念を導入して,まず外部にいる現実の〈見物人〉が個人の行動に影響を与えること,次に内なる〈見物人〉が実際の外部の〈見物人〉の反応を予測すること,そして自分自身の中の〈公平無私なる見物人〉が良心に従った道徳的判断を選ばせること,などを説明する。このような心理過程を〈同感〉という概念で特徴づけ,それが安定的な社会集団の生成と維持にとって欠かせないものだと論じている。後に出版される有名な《国富論》とこの《道徳感情論》との間に,スミスの社会哲学上の大きな転換があったかどうかについての論争もある。…

※「同感」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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