精選版 日本国語大辞典 「四種曼荼羅」の意味・読み・例文・類語
ししゅ‐まんだら【四種曼荼羅】
〘名〙 仏語。真言密教の四種の曼荼羅(まんだら)。諸仏菩薩の形像を描いた大曼荼羅、諸仏菩薩の本誓をあらわす持物や印契などを描いた三昧耶(さんまや)曼荼羅、諸仏菩薩の真言・種子などを示した法曼荼羅、諸仏菩薩の威儀・事業や像などを表わした羯磨(かつま)曼荼羅の総称。曼荼羅とは輪円具足の意で、一切の相を一色相、二形象、三名称、四動作の四つによって示したことから、「四曼」ともいう。
※松屋本山家集(12C後)「四種曼多羅 大 さまざまにそめつつきけるきぬの色をやがてさとりにかへりつるかな」
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