四阿屋神社(読み)あずまやじんじや

日本歴史地名大系 「四阿屋神社」の解説

四阿屋神社
あずまやじんじや

[現在地名]鳥栖市牛原町

安良やすろ川上流の四阿屋川渓流のほとりに鎮座祭神は日本武尊(熱田大明神)住吉大明神・志賀大明神。近世、田代領養父やぶ郡の総社。旧郷社。縁起によれば天智天皇元年の創建というが、「類聚符宣抄」には「正六位上東屋明神 大神明神並坐肥前国 並今奉従五位歟破失 延喜廿年十一月 日下」とあり、延喜二〇年(九二〇)には、すでに東屋明神という名でこの社が存在していたことがわかる。養父郡一円に信仰されていた古社に、八幡信仰を唱導してきた天台の徒が熱田明神を勧請し、それに住吉・志賀の二神を配して三社構成をとったのではないかと考えられ、のち修験道を加えて東屋六所権現として独自の成長を遂げたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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