国儲(読み)コクチョ

デジタル大辞泉 「国儲」の意味・読み・例文・類語

こく‐ちょ【国×儲】

君主諸侯の跡継ぎ。
奈良平安時代臨時の用に備えて、正税の中から割いて諸国に蓄えておいた官稲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「国儲」の意味・読み・例文・類語

こく‐ちょ【国儲】

〘名〙 (「儲」はそなえおくの意。転じてあとつぎの意)
① 君主および諸侯の後継者。儲君(ちょくん)儲嗣。〔漢書‐疏広伝〕
令制で、臨時の用に備えて諸国に貯えておいた官稲。神亀元年(七二四)に設置され、朝集使、臨時使、籍帳作成の書生担夫などの食料費に用いられた。出挙(すいこ)利息を貯える場合などがあった。はじめは公用稲と称した。国稲。〔正倉院文書‐天平一一年(739)伊豆国正税帳〕

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