国際ジオダイナミクス計画(読み)こくさいジオダイナミクスけいかく(その他表記)International Geodynamics Project

改訂新版 世界大百科事典 の解説

国際ジオダイナミクス計画 (こくさいジオダイナミクスけいかく)
International Geodynamics Project

略称GDP。1973-78年の期間に実施された国際的固体地球科学の研究計画。1963-71年に行われた国際地球内部開発計画UMP)が大きな成功を収め,大陸移動説,海洋底拡大説プレートテクトニクスなどを確立したので,その成果をさらに高めるべく立案された。日本でも多数の地球科学者の参加の下に,(1)西太平洋の海底,(2)マントル対流,(3)島弧,の3大項目について集中的研究が進められていた。この計画は引き続き1980年代の国際リソスフェア計画へと発展した。
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国際ジオダイナミクス計画【こくさいジオダイナミクスけいかく】

Geodynamics Projectの訳でGDPと略称。地球マントル内の運動の解明を主テーマとし,1973年―1978年に実施された国際協力による地球内部の長期研究計画。国際地球内部開発計画の成果をもとに,国際測地学地球物理学連合IUGG)と国際地質学連合IUGS)が中心になり1970年国際ジオダイナミクス委員会(ICG)が発足。参加国は日本も含めて44ヵ国。日本は,西太平洋下のマントルおよび地殻の動きと構造の解明,島弧の動きと構造の解明,マントル対流の基礎的研究としての地球内部に由来する岩石鉱物の物理化学的研究の3テーマを分担。GDPは多くの成果を上げ,1980年代に入って次段階の国際リソスフェア計画に発展。

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