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国際マーケティング(読み)こくさいまーけてぃんぐ(その他表記)international marketing

日本大百科全書(ニッポニカ) 「国際マーケティング」の意味・わかりやすい解説

国際マーケティング
こくさいまーけてぃんぐ
international marketing

国内市場と海外市場を一つのグローバルな国際市場としてとらえ、このような国際市場について展開するマーケティングをいう。海外市場だけを問題にする海外マーケティングないし輸出マーケティングよりも広義であり、ワールド・マーケティングあるいはグローバル・マーケティングともよばれる。国際マーケティングの基本問題は、マーケティング一般と同様に市場への適応にあるが、市場の広範性と多様性および為替(かわせ)管理の重要性という特色から、その具体的な戦略は、地域別多様化戦略とロジスティクス物流)戦略に重点が置かれることになる。地域別多様化戦略は、共通目標の枠内で多様化に対応する製品計画、価格政策、販売促進計画をつくることであり、ロジスティクス戦略では、製造流通基地、それらを結ぶ流通チャネルの設定が主内容になる。これらを動かす国際的管理システムが全体の効率を左右する。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際マーケティング」の意味・わかりやすい解説

国際マーケティング
こくさいマーケティング
international marketing

複数国にわたって展開されるマーケティング。輸出入のみを行なう国際貿易マーケティング,直接投資を行なう多国籍マーケティング,そして事業活動を地球規模に調整するグローバル・マーケティングの3段階がある。それらのタイプの採用には各国市場間の異質性を考慮しなければならないがこれは自然文化政治といった一般的なものから,当該製品の普及度のような製品特有の条件まで多岐にわたる。国ごとの異質性への対応には,効率を求める国際標準化と,効果を求める各国毎での現地適応化という2つのアプローチがあり,実際にはこの2点をどの程度にバランスさせるかを要素ごとに決定しなければならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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