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国際共産主義運動 こくさいきょうさんしゅぎうんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国際共産主義運動
こくさいきょうさんしゅぎうんどう

共産主義者の国際的運動。マルクスが 1864年に創設した国際労働者協会 (第1インターナショナル) は,89年に第2インターナショナルとして再建されたが,第1次世界大戦とロシア革命の時期に分解し,1919年にコミンテルンが結成された。ヨーロッパの労働者階級の解放は,アジア,アフリカ,ラテンアメリカの植民地の民族独立と連動するという V. I.レーニンの主張に基づき,コミンテルンは多くの共産主義活動家をこれら諸国に送り込むとともに,各国共産党に対して絶大な指導権を行使した。しかし,社会民主主義ファシズムの同一視,ソ連の対外政策への従属などの理由で,35年の人民戦線戦術の採択までは大衆運動にならなかった。人民戦線戦術は,独ソ不可侵条約の時期の方向転換と動揺をはさんで人民民主主義方式に引継がれ,第2次世界大戦後東欧や中国,北朝鮮などに共産党政権を生み出し,またそれ以外の国でも共産党の勢力は拡大した。しかし,運動そのものは 48年のユーゴ問題,56年のスターリン批判,ポーランド政変,ハンガリー革命などの動揺を経て,60年以後の中ソ論争を契機に,いくつかの部分,すなわち,対外的には平和共存路線,対内的には権力集中体制を特徴とするソ連派,社会主義的民主主義の確立を主張するユーゴスラビアやイタリア共産党,反帝路線と国内での革命の継続を主張する中国派,その他さまざまな自主路線派に分裂した。

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