国際十進分類法(読み)こくさいじっしんぶんるいほう(その他表記)Universal Decimal Classification(UDC)

図書館情報学用語辞典 第5版 「国際十進分類法」の解説

国際十進分類法

ラ・フォンテーヌ(Henri La Fontaine 1854-1943)とオトレによる『デューイ十進分類法第5版』の紹介に端を発し,根幹はそれに依拠しつつ展開されて,1905年の国際第1版(フランス語版)以降,言語別,詳細度別の諸版および専門版が刊行されている一般分類表.学術論文など詳細なレベルの主題までを想定し,それに含まれる諸概念相互の関係を示すため,多様な記号媒介として,すべての主標目に適用できる共通補助標数(記号),および特定の主標目にしか適用できない固有補助標数(記号)を主標数に組み合わせることにより,および連結記号の使用により,多面的で精密な主題表現を可能としている.当初は国際書誌協会(IIB: Institut International de Bibliographie)が維持管理にあたっていたが,次に国際ドキュメンテーション連盟(FID: Fédération Internationale de Documentation)が,そして1993年からはUDC Consortiumがそれにあたっている.日本語中間版は第3版(1994)が最新版で,情報科学技術協会が維持管理していたが,2004年に情報科学技術協会はUDC事業からの撤退を表明した.

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百科事典マイペディア 「国際十進分類法」の意味・わかりやすい解説

国際十進分類法【こくさいじっしんぶんるいほう】

米国のM.デューイの創案した十進分類法基礎に,1895年設立された国際書誌学会(現在の国際ドキュメンテーション連盟)が特殊に細目区分を施した図書分類法。専門学者の国際的協力とベルギー政府の援助の下に着手,1905年フランス語第1版が完成,その語英語版,ドイツ語版も刊行。略称CDUまたはUDC。

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改訂新版 世界大百科事典 「国際十進分類法」の意味・わかりやすい解説

国際十進分類法 (こくさいじっしんぶんるいほう)

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世界大百科事典(旧版)内の国際十進分類法の言及

【図書分類法】より

…その構成は(0)総記,(1)哲学,(2)歴史,(3)社会科学,(4)自然科学,(5)工学・技術,(6)産業,(7)芸術,(8)語学,(9)文学である。 また同じ十進法でありながら自然科学に重きを置いたものに1905年刊行の《国際十進分類法Universal Decimal Classification》(略号UDC)がある。分類項目数およそ13万のうち,技術が56%,自然科学が27%を占め,豊富な補助記号を使って細かく分類されており,自然科学系の資料分類に使われる。…

※「国際十進分類法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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