特殊(読み)トクシュ

デジタル大辞泉 「特殊」の意味・読み・例文・類語

とく‐しゅ【特殊】

[名・形動]
性質・内容などが、他と著しく異なること。また、そのさま。特異。「特殊細菌」「特殊事件
機能用途目的などが限られること。専門・専用であること。また、そのさま。特別。「特殊技能」「特殊装置
限られた範囲のものにしかあてはまらないこと。また、そのさま。「特殊原理」⇔普遍
論理学で、個別下位に、普遍を上位にもつ概念。例えば、「ソクラテス」(個別)と「人類」(普遍)に対する「ギリシャ人」。
[類語]特に特別格別殊にとりわけ別段なかんずくことさら殊の外ひときわ中でも分けても折り入ってわざわざせっかく格段特段特異別にこれと言うスペシャル別格特化ガラパゴス化井の中の蛙大海を知らず

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精選版 日本国語大辞典 「特殊」の意味・読み・例文・類語

とく‐しゅ【特殊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 普通と異なること。他に類のないこと。また、そのさま。特別。⇔一般
    1. [初出の実例]「某の景状を特殊に表出するが為めに」(出典:修辞及華文(1879)〈菊池大麓訳〉一般文体の品格を論ず)
    2. 「武蔵野に斯る特殊の路のあるのは」(出典:武蔵野(1898)〈国木田独歩〉五)
    3. [その他の文献]〔柳宗元‐桂州訾家洲亭記〕

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普及版 字通 「特殊」の読み・字形・画数・意味

【特殊】とくしゆ

特別異常。唐・柳宗元〔桂州裴中丞の作れる家洲亭記〕人の心目、其れ果して(れうぜつ)特殊にして至るべからざるるか。蓋(けた)し桂山の靈に非ざれば以て(くわいくわん)するに足らず、~の鑒(かん)に非ずんば、以て獨り得ること能はず。

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