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国際赤十字 こくさいせきじゅうじInternational Red Cross

知恵蔵の解説

国際赤十字

非政府組織である赤十字国際委員会、各国赤十字社赤十字社連盟の総称。最高議決機関を赤十字国際会議と呼び、その常設委員会がジュネーブにある。赤十字国際委員会(ICRC)は1863年、スイス人アンリ・デュナンの提唱でつくられた戦時の傷病者救済のための機関(スイス法人)で、15〜25人のスイス人で構成。戦争犠牲者保護のための1949年のジュネーブ4条約適用のため、戦争犠牲者の保護や離散家族の再会などの面で活動し、同諸条約違反の申し立ての受理もする。戦争犠牲者や捕虜等の保護に関する国際条約(1949年のジュネーブ諸条約、その77年の追加議定書等)の締結推進も重要な活動である。19年設立の赤十字社連盟は各国赤十字社(イスラム教国では赤新月社)の連合体で、ICRCが戦時救護活動中心なのに対し、平時の救護事業(病院運営など)に力点を置く。

(最上敏樹 国際基督教大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

百科事典マイペディアの解説

国際赤十字【こくさいせきじゅうじ】

International Red Crossといい,略称IRC。赤十字国際委員会(ICRC)と国際赤十字・赤新月社連盟International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies(IFRC),各国赤十字社(National Red Cross Red Crescent Societies)の3つの機関の総称。1863年にアンリ・デュナンによって設立された傷病兵の救護組織が,その後傷痍軍人国際委員会と称し,1881年にICRCに改称された。ICRCは,紛争による傷病者の救護,捕虜の待遇の監視の他,政治犯の待遇の監視などを行っている。一方,1919年に,平時における健康の増進(病院経営など),疾病の予防の促進などを目的として,各国赤十字社の連合体として赤十字社連盟が設立された。これは1983年の赤十字・赤新月社連盟を経て,1991年にIFRC(赤ライオンと太陽社を含む)に改称された。本部はジュネーブ。委員は永世中立国のスイスの国民によって構成されている。2012年現在の加盟国は186。
→関連項目国境なき医師団

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世界大百科事典内の国際赤十字の言及

【赤十字】より

…国際組織と各国の国内組織とがある。国際赤十字International Red Crossとは後出の赤十字国際委員会,赤十字社連盟,各国赤十字社の総称である。1996年現在,赤十字加盟国(赤十字国際委員会の承認を受けている国)は170ヵ国である。…

※「国際赤十字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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