永世中立国(読み)エイセイチュウリツコク

デジタル大辞泉 「永世中立国」の意味・読み・例文・類語

えいせい‐ちゅうりつこく【永世中立国】

永世中立を認められている国。スイスオーストリアトルクメニスタンの3国がある。永世局外中立国

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精選版 日本国語大辞典 「永世中立国」の意味・読み・例文・類語

えいせいちゅうりつ‐こく【永世中立国】

  1. 〘 名詞 〙 永世中立を認められている国。条約により、永久に他国間の戦争にかかわらない義務がある。スイス、オーストリアなど。永久中立国。永世局外中立国。
    1. [初出の実例]「ルは永世中立国(エイセイチウリツコク)としてこれより先、独仏両国で約束した国である」(出典雑嚢(1914)〈桜井忠温〉六)

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「永世中立国」の解説

永世中立国(えいせいちゅうりつこく)

条約にもとづき,国の立場として,自衛のため以外はいかなる国とも戦争を始めず,多国間のいかなる戦争にも関係しないことを義務づけられている国。当該国は,局外中立の立場を永久的にとることを約し,他の条約当事国はこれを承認しかつ保障する。中立主義は一国の外交政策の問題であるのに対し,永世中立は,国家間に設定された国際法上の権利・義務関係を伴う地位である。このような国の例として,スイスオーストリアラオスなどがある。

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旺文社世界史事典 三訂版 「永世中立国」の解説

永世中立国
えいせいちゅうりつこく
perpetual neutrality

国際条約によって戦争を行わないことを約束し,同時に他の締結諸国から,その独立領土尊重を約束された国
19世紀より大国緩衝地帯として発生。その例にスイス(1815)・オーストリア(1955)などがある。

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