デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「土佐少掾橘正勝」の解説
土佐少掾橘正勝(初代) とさのしょうじょう-たちばなの-まさかつ
土佐節の開祖。江戸の薩摩(さつま)浄雲座の人形遣い内匠(たくみ)市之丞の子。浄雲門下で江戸虎之助,内匠虎之助を称した。寛文11年(1671)土佐座をおこす。延宝2年ごろ土佐少掾を受領,土佐太夫ともよばれた。硬派の浄雲系にあって上品でしとやかな芸風であった。門下に手品市左衛門ら。通称は内匠土佐。
土佐少掾橘正勝(3代) とさのしょうじょう-たちばなの-まさかつ
土佐節の初代土佐少掾の次男2代内匠(たくみ)虎之助の子。2代土佐少掾の養子となり,養父の没後3代を襲名。江戸木挽(こびき)町の操(あやつり)座を興行したが,不況のため休業し,葺屋町に再開後も類焼による休座がつづいた。寛政3年6月28日死去。