土地五原則(読み)とちごげんそく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「土地五原則」の意味・わかりやすい解説

土地五原則
とちごげんそく

1988年6月に新行革審が提出した「地価等土地対策に関する答申」の中で打ち出されたもので,土地についての5つの基本的考え方。その内容は,(1) 土地の所有には利用責務が伴うこと,(2) 土地の利用に当たっては,公共の福祉が優先すること,(3) 土地の利用は計画的に行なわれなければならないこと,(4) 開発利益はその一部を還元し,社会的公平を確保すべきこと,(5) 土地の利用と受益に応じて,社会的負担は公平に負うべきであること,であり,これらの原則は国民的共通認識として確立されるべきだとした。これを受けて同年6月に閣議決定された「総合土地対策要綱」も,ほぼ同様の内容を示した。

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