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土岐筑波子 とき つくばこ

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

土岐筑波子 とき-つくばこ

?-? 江戸時代中期の歌人。
幕臣進藤家の養女。旗本土岐頼房(一説に頼意)の妻。享保(きょうほう)(1716-36)初年の生まれという。賀茂真淵(かもの-まぶち)にまなび,油谷倭文子(ゆや-しずこ),鵜殿余野子(うどの-よのこ)とともに県門(けんもん)(真淵門下)の三才女と称される。文化10年清水浜臣により「筑波子家集」が刊行された。江戸出身。名は茂子。
【格言など】吾が背子(せこ)がときあらひ衣もぬはなくに荻のはそよぎ秋風の吹く(「筑波子家集」)

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

土岐筑波子

生年:生没年不詳
江戸中期の歌人。進藤正軒の養女で名は茂子。旗本土岐頼意の妻となる。賀茂真淵の門人で油谷倭文子,鵜殿余野子と共に県門三才女のひとり。遺稿『筑波子家集』が文化10(1813)年に清水浜臣によって刊行された。現存の歌がわずか168首であるにもかかわらず有名なのは,真淵や浜臣がほめたたえるように歌の質の高さにあるのだろう。<参考文献>会田範治『近世女流文人伝』

(柴桂子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

土岐筑波子
ときつくばこ

生没年未詳。江戸後期の女流歌人。進藤正静の養女で、幕臣土岐(とき)頼意の妻となった。賀茂真淵(かもまぶち)に歌を学び、初め茂子(しげこ)といったが、「筑波山は山しげ山」という古歌にちなんで、真淵が筑波子と名づけたという。油谷倭文子(ゆやしづこ)、鵜殿余野子(うどのよのこ)とともに県門(けんもん)三才女と称された。歌文集に『筑波子家集』(1813)がある。「吾(わ)が背子(せこ)がとき洗ひ衣(きぬ)縫はなくに荻(おぎ)の葉そよぎ秋風の吹く」という歌のように、女性らしい心情を平明に歌い上げる歌風を特徴とし、県門三才女のなかではもっとも歌才に恵まれていた。[揖斐 高]
『『校註国歌大系15 近代諸家集一』(1929・国民図書)』

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