室町幕府下において,京都につめずに在国することを認められた大名や奉公衆のこと。《貞丈雑記》には〈在国衆と云は京都へ参勤する事なく常に国居住する大名の事也〉と解説している。《文安年中御番帳》には奉公衆(番方)のうちに在国衆を載せ,《永享年中御番帳》には文明12-13年(1480-81)ころの在国衆として斯波義良,畠山義統,京極政経の名をあげており,また《永禄六年諸役人付》には〈外様衆,大名在国衆(号国人)〉の交名(きようみよう)がみえるので,守護や奉公衆などのしかるべき武士のうちで在国することを認められた者が在国衆であり,国人とも呼ばれるようになったことがわかる。なお《鎌倉大草紙》には〈鎌倉在国衆〉の呼称がみえ,在京する守護に対して領国に居住する武士を〈在国之衆〉と呼んだ例もあるが,これらは前述の室町幕府制度の在国衆とは一応区別すべきであろう。
執筆者:福田 豊彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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