地袋(読み)ジブクロ

デジタル大辞泉 「地袋」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぶくろ〔ヂ‐〕【地袋】

違い棚の下などに、地板に接して設けた小さい袋棚。⇔天袋
[類語]押入れ物入れ天袋クロゼット

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精選版 日本国語大辞典 「地袋」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぶくろヂ‥【地袋】

  1. 〘 名詞 〙 床の間のわきの違い棚の下などにつけた小さい袋戸棚。地袋戸棚。⇔天袋
    1. [初出の実例]「向ふ瓦燈口、太鼓張の襖右手地袋銀襖明立。左腰張りの茶壁」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)序幕)

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百科事典マイペディア 「地袋」の意味・わかりやすい解説

地袋【じぶくろ】

床の間の脇の違棚下部に作られた収納用の小戸棚のこと。天袋の対。
→関連項目違棚

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リフォーム用語集 「地袋」の解説

地袋

一般には書院造り座敷床脇の地板の上につくられた背の低い袋戸棚を指す。引き違いの小襖(ふすま)がついている。→床の間、床脇

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「地袋」の意味・わかりやすい解説

地袋
じぶくろ

袋戸棚

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世界大百科事典(旧版)内の地袋の言及

【棚】より

…袋棚は床の間や棚の上方または下方に設けられる小戸棚で,引違いの戸襖が付く。上方を天袋といい,下方を地袋というが,違棚や袋棚は床の間,付書院とならんで和風住宅の室内装飾として最も重要なものとなった。違棚では修学院離宮の霞棚,桂離宮の桂棚,三宝院の醍醐棚が名高く〈天下の三棚〉と呼ばれる。…

※「地袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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