…古語では〈おばしま〉。下から地覆(じふく),平桁(ひらげた),架木(ほこぎ)の横材が斗束(ますづか)に支えられ,斗束の間に平桁を支える栭束(たたらづか)がある。隅や端の納まりによって,親柱をたて上に擬宝珠(ぎぼし)をおく〈擬宝珠高欄〉,親柱を使わず架木先端を長く,平桁と地覆先端をわずかに出す〈組高欄〉,架木先端をそらせる〈刎(はね)高欄〉などがある。…
…飛鳥時代の塔心礎は一般的に地下式になっていることも知られている。礎石の形式はさまざまで,自然石を用いたもの,上面を平坦に加工したもの,円形の柱座をつくったもの,方形の柱座をつくったもの,柱座の中心に突起を設けて柱の横ずれを防ぐようにしたもの,地覆(じふく)(柱と柱をつなぐ横材)座を設けたものなどがある。礎石の中心に円形突起をつくり出すのは7世紀後半以降であることが知られている。…
※「地覆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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