新撰 芸能人物事典 明治~平成 「坂東家橘」の解説
坂東 家橘
バンドウ カキツ
- 職業
- 歌舞伎俳優
- 別名
- 初名=市村 竹松,前名=市村 羽左衛門(14代目)(イチムラ ウザエモン)
- 生年月日
- 弘化4年 12月18日
- 出身地
- 江戸(東京都)
- 経歴
- 12代市村羽左衛門の三男。嘉永4年5才で初舞台。明治3年借財のため市村座を譲る。4年程京都にも滞まったが11年帰京し、団十郎・菊五郎と座を共にした。15年はじめて座長となり、翌年の無人芝居でも評判を得る。上品な演技で時代物は団十郎・世話物は菊五郎を手本に技芸をみがいた。初期は若立役、若女形の両方をこなし、後に和事を本領に老け役・敵役もこなした。和事は当代髄一と称された。当り役は八犬伝の信乃、虎の巻の瀬川五郷、忠臣蔵の勘平など多数。
- 没年月日
- 明治26年 (1893年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報