垂拱(読み)スイキョウ

デジタル大辞泉 「垂拱」の意味・読み・例文・類語

すい‐きょう【垂×拱】

[名](スル)《衣の袖を垂れ、手をこまぬく意から》何もしないでいること。多く、天下のよく治まるたとえに用いる。
「所謂政府なる者は言わば唯―南面するのみと謂うも可なりと」〈西周明六雑誌四〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「垂拱」の意味・読み・例文・類語

すい‐きょう【垂拱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 衣の袖を垂れ、手をこまぬく意から ) 何事もしないこと。君主が、何もしないで人のなすがままにまかせること。多く、天下のよく治まることのたとえに用いる。垂裳(すいしょう)
    1. [初出の実例]「無為自無事、垂拱勿労塵」(出典懐風藻(751)侍宴〈藤原総前〉)
    2. 「官に其人ある時は君は垂拱してまします」(出典:神皇正統記(1339‐43)下)
    3. [その他の文献]〔書経‐武成〕
  3. 衣を垂れ、手をこまぬいて敬礼すること。〔礼記玉藻

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普及版 字通 「垂拱」の読み・字形・画数・意味

【垂拱】すいきよう

衣をたれ手をこまねく礼容。また、礼容を整えたままで何もしないこと。〔書、武成〕信を惇(あつ)くし義をらかにし、を崇(たつと)び功に報じ、垂拱して天下治まる。

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