垣田神社(読み)かきたじんじや

日本歴史地名大系 「垣田神社」の解説

垣田神社
かきたじんじや

[現在地名]小野市小田町 住社

東条とうじよう(椅鹿川)を挟んで東西に延びる標高約一三〇メートルの山並の南麓にある。旧県社。祭神は住吉神・神功皇后であるが、「神名帳考証」は天背男命とする。「延喜式」神名帳に載る賀茂かも郡の「垣田カキタノ神社」は当社に比定される。社伝によると養老五年(七二一)の創立。昌泰二年(八九九)醍醐天皇から住吉三神の神号と垣田大神の勅号を与えられて垣田住吉大神と唱えたが、延喜元年(九〇一)神功皇后を別殿に配祀するに及び単に垣田大神と称したという(垣田神社文書)。「住吉大社神代記」の椅鹿はしか山神領地に属し、「続左丞抄」第三の住吉神領年紀の東条別宮は当社という言伝えがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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