城横穴群(読み)じようよこあなぐん

日本歴史地名大系 「城横穴群」の解説

城横穴群
じようよこあなぐん

[現在地名]山鹿市城 城

標高六〇メートルの城台地の東側断崖面にある約四五基からなる横穴群。県指定史跡。この一群の南から六基目と七基目の横穴の間の外壁に装飾文様がみられ、刀を持った人物と盾と靫などが岩壁面に浮彫にされている。刀を持った人物像の表情は、他の横穴の人物像と違って細い目をつり上げた厳しい表情に特色がある。これらの人物像は、一般に古墳内への悪霊の侵入を除くという役目を帯びていると考えられ、この厳しい表情もそれを象徴しているのであろう。当横穴群はその築造位置が高所にあるという特色を有し、六号墳などは水田面から計ると七メートルもある。


城横穴群
かつらぎよこあなぐん

[現在地名]喜連川町葛城 中坪

あら川西岸の凝灰岩露頭する斜面に掘込まれている古墳時代末期の横穴墓群。岩面の自然崩壊も著しいが開口部未確認のものも存在するらしく、三十数基ぐらいの横穴群と推定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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