城狐社鼠(読み)ジョウコシャソ

デジタル大辞泉 「城狐社鼠」の意味・読み・例文・類語

じょうこ‐しゃそ〔ジヤウコ‐〕【城×狐社×鼠】

《「晋書」謝鯤伝から。城にすむきつねやしろにすむねずみを除くためには、城や社を壊さなければならず、手を下しがたいところから》主君そばに仕えている、よこしまな家来。また、それが除きにくいことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「城狐社鼠」の意味・読み・例文・類語

じょうこ‐しゃそジャウコ‥【城狐社鼠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 城にすむ狐と社にすむ鼠は、これを除こうとすればその城や社を壊さなければならないので、たやすく手を下しにくい意から ) 君側にある、除きにくい奸臣のたとえ。
    1. [初出の実例]「城狐社鼠喩。有罪免鞭笞」(出典本朝続文粋(1142‐55頃)一・参安楽寺詩〈大江匡房〉)
    2. [その他の文献]〔晉書‐謝鯤伝〕

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四字熟語を知る辞典 「城狐社鼠」の解説

城狐社鼠

城にすむキツネとやしろに巣くうネズミ。その身を攻められることのない安全なところに置いて、悪事をする者。君主傍らにいるかんしんのたとえ。

[解説] 城にすむキツネやその土地の神をまつった社にいるネズミは、城や社を取り壊さない限り、それらを排除することができないところから。

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