日本歴史地名大系 「埴生神社」の解説 埴生神社はぶじんじや 千葉県:成田市成田村埴生神社[現在地名]成田市郷部三宮埴生(さんのみやはぶ)神社ともいい、古代埴生郡の三宮とされる。一宮は栄(さかえ)町矢口(やこう)の一之宮神社、二宮は松崎(まんざき)の二宮神社とされ、その総社にあたる。祭神は埴山姫命。旧郷社。享保二一年(一七三六)の埴生神社志(宮崎家文書)によると、古来、三宮埴生大明神と称し、成田・郷部(ごうぶ)・寺台(てらだい)・土屋(つちや)・新妻(につつま)・下金山(しもかなやま)・和田(わだ)・関戸(せきど)・東金山・山口(やまぐち)・押畑(おしはた)一一ヵ村の総鎮守であった。この一一ヵ村を「和名抄」に記載される埴生郡山方(やまかた)郷に比定する説があり、「下総国旧事考」にも「三ノ宮ト云社アリテ、郷部、山口、土屋、成田、寺台、押畑等ノ村々ハ、コノ三ノ宮ヲ氏神トスル由ナレバ、コレ山方ノ地ナルベシ」とある。祭神は伊弉冉命の子で、土をつかさどる神とされる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by