日本歴史地名大系 「基肄駅」の解説
基肄駅
きのえき
「肥前風土記」に「基肄郡(中略)駅壱所小路」とある駅は基肄駅である。駅名は「和名抄」「延喜式」にみえる。
大宰府から南下して肥前・筑後の国府に至る古代駅路は、「
駅の規模は「駅馬 基肆十疋、(中略)伝馬 基肆駅五疋」と「延喜式」にあり、小路ながら中路に準じた駅馬と伝馬をも配している。これは官道の分岐点に位置するからであろう。
基肄駅跡は現国鉄鹿児島本線基山駅北方一〇〇メートルの阿弥陀堂跡と推定されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報