堀上遺跡(読み)ほりかみいせき

日本歴史地名大系 「堀上遺跡」の解説

堀上遺跡
ほりかみいせき

[現在地名]近江八幡市堀上町 ビワクビ

白鳥しらとり川左岸沖積平野の微高地上、標高八九・八―九〇・六メートルにある。微高地は南東―北西方向に延び、幅はおよそ一五〇メートル、微高地の主軸に並行してさらに集落が広がるものとみられる。検出遺構主体は弥生時代中期の集落遺跡で、以後平安時代前期の水田に伴う水路が数条開削されていた。なお水路は蒲生がもう郡の統一条里とは相違する。

弥生時代の集落では、これまでに一〇棟の建物跡が確認され、住居形式は掘立柱式に限定されている。掘立柱建物の主柱配置は基本的に梁間一間の形態をとり、桁行は二ないし三間が多い。梁間の距離はおおむね三―四メートル、桁行は四―五メートルのものが多く、これから床面積を算出すると一二―二〇平方メートル程度が一般であったとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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