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堀詰新町(読み)ほりづめしんちよう

日本歴史地名大系 「堀詰新町」の解説

堀詰新町
ほりづめしんちよう

[現在地名]伏見区堀詰町

伏見城下外堀に架かる上板かみいた橋の西南、外堀が西へ折れる曲り角にできた、浜の機能をもった町。初め新町ともよばれた。

「京都府地誌」には「慶長年度、池沢ヲ堙メ開市ス」と注記されるが、寛文一〇年(一六七〇)山城国伏見街衢並近郊図には、「新町」という町名が記される。享保一三年(一七二八)刊「伏見大概記」にも坪井組所属とある。町名から伏見城下の各町々よりはやや開発年次が遅れることを示すか。

堀詰新町という呼称が史料上にみえるのは、安永八年(一七七九)刊「伏見鑑」以降である。「新市域各町誌」は町名由来として、伏見城外堀は伏見廃城後埋立てられ、津知つち橋の北部から堀跡として残った南西部外堀も、堀詰新町以北は慈姑や葭が繁茂し、荷船は堀詰を終点として下流を往還したので「堀詰」とは外堀を水路とする北限の浜地の意とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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