堀金堰
ほりがねぜき
現米沢市広幡町小山田で鬼面川左岸から取水し、堀金方面を灌漑する用水堰。堀金村を取囲む原野は広く、開田が進むにつれ灌漑用水が不足し、とくに旱魃の年には用水源である清水所在地の村々が堰止めをするので争いが度々起こった。慶長九年(一六〇四)堀金村の修験実相坊が藩主上杉景勝夫人の難産に際し祈祷を行い、褒美として堀金村の灌漑用水のため鬼面川から揚水したいと懇願した。この要望が受入れられ、鬼面川から揚水し、轟村(現米沢市)の落水と合せて通水できるようになったと伝える(「堀金村堰堀之由来」横沢文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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