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堺版 さかいばん

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世界大百科事典 第2版の解説

さかいばん【堺版】

堺は港町として14世紀南北朝の時代から発展し,15~16世紀室町時代に最盛期を迎えるに伴って,その経済力を背景とした素封家により,いくつかの開版事業がなされた。一般にはそれらの開版者名や開版の年号を冠して,〈阿佐井野版〉とか,〈正平版〉〈天文版〉などと称したが,〈堺版〉〈堺本〉と総称する。道祐の《正平版論語》(1364)をはじめとして,医者であった阿佐井野氏による《医書大全》の復刻(1528),《天文版論語》(1533)などの〈阿佐井野版〉,石部了冊による《節用集》(1590)などが知られ,いずれも整版(木刻)印刷である。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の堺版の言及

【和泉国】より

… 京都の相国寺塔頭(たつちゆう)崇寿院領であった堺南荘は,1419年より年貢730貫文を住民が納入する地下請所となり,堺は貿易の発展とも相まって自治都市として発達した。室町初期には万代屋,草部屋,野遠屋など屋号をもつ豪商が出現し,大商人がパトロンともなって独自の文化が芽生え,《正平版論語》などのいわゆる〈堺版〉と称される印刷物が流布するようになった。応仁・文明の乱では堺が重要な軍事的基地となり,東西両軍の争奪の的となったが,幕府方の和田氏ら国人がよく守ったため,西軍の手には落ちなかった。…

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