20世紀日本人名事典 「塚本幸一」の解説
塚本 幸一
ツカモト コウイチ
昭和・平成期の実業家 ワコール会長;京都商工会議所名誉会頭。
- 生年
- 大正9(1920)年9月17日
- 没年
- 平成10(1998)年6月10日
- 出生地
- 宮城県仙台市
- 出身地
- 滋賀県五個荘町
- 学歴〔年〕
- 八幡商〔昭和13年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 藍綬褒章〔昭和53年〕,勲二等瑞宝章〔平成2年〕,パリ特別功労章〔平成8年〕,レジオン・ド・ヌール勲章オフィシエ章〔平成10年〕,毎日ファッション大賞(特別賞 第16回)〔平成10年〕
- 経歴
- 家業の繊維の卸商を手伝う。昭和19年インパール作戦に参加、九死に一生をえて21年復員し、24年アクセサリーやブラジャーを扱う和江商事を創業。24年株式に改組し社長に。39年ワコール販売を吸収合併し、ワコールと改称。一代で女性下着の国内トップメーカーに育てた。59年9月に実質上社長業を長男・能交に譲って、会長兼社長となり、62年6月から会長に専任。この間、53年西洋服飾史料の収蔵品6000点を擁する京都服飾文化財団を設立。また平成2年企業メセナ協議会を設立したほか、6年の平安建都1200年事業など京都経済の発展に尽力。経済審議会、歴史的風土審議会、国土審議会の各委員、京都経済同友会特別幹事、フィリピンの京都駐在名誉総領事、京都市社会教育振興財団理事長なども務めた。昭和58年〜平成6年京都商工会議所会頭。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報