塩化白金酸(読み)エンカハッキンサン

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精選版 日本国語大辞典 「塩化白金酸」の意味・読み・例文・類語

えんかはっきん‐さんエンクヮハクキン‥【塩化白金酸】

  1. 〘 名詞 〙 白金を王水に溶かし、蒸発して結晶させたもの。黄褐色の柱状結晶。塩化白金塩の原料で、白金石綿白金黒製造、また、試薬などとして用いる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩化白金酸」の意味・わかりやすい解説

塩化白金酸
えんかはっきんさん
chloroplatinic acid

(1) テトラクロロ白金 (II) 酸  H2[PtCl4] 。塩化白銀 (II) を塩酸に溶かすと,暗赤色溶液として得られる。 (2) ヘキサクロロ白金 (IV) 酸  H2[PtCl6] 。塩化白金 (IV) の塩酸溶液から得られる黄色,潮解性の結晶。水,アルコールに易溶。かなり強い2価の酸で,種々の金属塩が知られている。白金メッキ,写真,白金鏡,酢酸製造用触媒,硫酸製造用触媒などに使用される。通常 10%水溶液はアルカロイド水溶液に加えると沈殿を生じるので,アルカロイド試薬として利用される。

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改訂新版 世界大百科事典 「塩化白金酸」の意味・わかりやすい解説

塩化白金酸 (えんかはっきんさん)

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世界大百科事典(旧版)内の塩化白金酸の言及

【クロロ白金酸】より

…塩化白金酸,白金塩化水素酸ともいう。酸化数+IIおよび+IVの白金を含む酸とその塩が知られている。…

※「塩化白金酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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