白金石綿(読み)ハッキンセキメン

デジタル大辞泉 「白金石綿」の意味・読み・例文・類語

はっきん‐せきめん〔ハクキン‐〕【白金石綿】

白金海綿を沈着させた石綿水素酸素とを反応させる触媒使用

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精選版 日本国語大辞典 「白金石綿」の意味・読み・例文・類語

はっきん‐せきめんハクキン‥【白金石綿】

  1. 〘 名詞 〙 石綿を塩化白金酸溶液に浸したのち焼いたもの。接触法による硫酸製造に重要な触媒となるほか懐炉の点火物として用いる。

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化学辞典 第2版 「白金石綿」の解説

白金石綿
ハッキンイシワタ
platinum asbestos

白金アスベストともいう.石綿上に白金微粒子を析出付着させたもの.淡黒色.パラジウム石綿と同様,酸素-水素結合反応のよい触媒.あらかじめ強熱した石綿を,まず,塩化白金(Ⅳ)またはヘキサクロロ白金(Ⅳ)酸の水溶液に浸し,ついで,塩化アンモニウムの濃溶液に浸漬し,軽くしぼったのち,乾燥,強熱してつくる.水素や酸素の精製,すなわち,水素中の少量の酸素,あるいは酸素中の少量の水素を除去する触媒(温度約300 ℃)として用いられるが,現在では,水素の精製には液体窒素温度に冷却したモレキュラーシーブで酸素を吸着除去する方法が普及している.現在,石綿は各方面で使用が禁止されている.

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百科事典マイペディア 「白金石綿」の意味・わかりやすい解説

白金石綿【はっきんせきめん】

石綿を塩化白金酸H2PtCl6の水溶液に浸してから焼いたもの。微細な表面積の大きい白金が付着するため,白金黒と同様酸化触媒として用いられる。接触法硫酸製造に重要。白金懐炉の点火用にも利用

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改訂新版 世界大百科事典 「白金石綿」の意味・わかりやすい解説

白金石綿 (はっきんせきめん)

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世界大百科事典(旧版)内の白金石綿の言及

【白金】より


[用途]
 白金は純金属あるいは合金として,度量衡原器,抵抗温度計,熱電対,電気接点,電極,電気炉,るつぼ,化学装置,歯科用材料,装飾用貴金属として,その化学的不活性を生かして広く用いられ,また触媒として水素化,脱水素化,異性化などに用途が広い。
[白金石綿]
 石綿上に微粒子の白金(白金海綿)を析出付着させたもの。白金アスベストplatinum asbestosともいう。…

※「白金石綿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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