日本歴史地名大系 「塩垢離浜」の解説 塩垢離浜しおごりのはま 和歌山県:田辺市田辺町江川浦塩垢離浜[現在地名]田辺市江川町田辺市江川(えがわ)町の西方海浜は塩垢離(しおごり)浜、出立浜と称され、熊野参詣者が海水を浴びる塩垢離が行われた。正中三年(一三二六)以前の成立とされる熊野縁起(写、仁和寺蔵)の参詣之間作法条は、役行者が二二歳で熊野詣をした時、道中で出会った「不思議神変」を書上げて、「清浄地浜ノ塩ヲ浴ルハ、悪業煩悩ヲ洗除ス、祓スヘシ」と記している。これを塩垢離とよんだことは「中右記」天仁二年一〇月二一日条に「浴海水号塩古利」とあることによって知られる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by