塵手水(読み)チリチョウズ

デジタル大辞泉 「塵手水」の意味・読み・例文・類語

ちり‐ちょうず〔‐てうづ〕【×水】

手を清める水のないとき、空中の塵をひねる動作をして、手水を使う代わりとすること。
「―をつかひ、又、何かしきりに念じる」〈滑・八笑人・四〉
相撲の作法の一。土俵上の力士取組に先立って、徳俵内側蹲踞そんきょし、手を2回すり合わせてから拍手かしわで1回、次いで大きく左右に広げ手のひらを上向きから下向きに返す動作。

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精選版 日本国語大辞典 「塵手水」の意味・読み・例文・類語

ちり‐ちょうず‥てうづ【塵手水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手を清める水のないとき、空(くう)の塵をひねるさまをして手水を使うかわりにすること。塵を結ぶこと。
    1. [初出の実例]「塵手水ならば塵壺は手水鉢」(出典:俳諧・瀬とり舟(1704))
  3. 力士が土俵にあがり取組に先だって行なう礼式。二字口をあがり徳俵(とくだわら)の内側で蹲踞(そんきょ)柏手ののち両手を左右に開き掌をかえす動作をいう。
    1. [初出の実例]「『西は子持腹子持腹。東、塩花塩花』ト両人下座をきり、塵手水(チリテウヅ)などよろしく」(出典:歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)五立)

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