コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

蹲踞 つくばい

8件 の用語解説(蹲踞の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蹲踞
つくばい

茶室の露地に低く置かれた石製の手水鉢 (ちょうずばち) 。茶客が入席する前にここで手を清めるが,そのとき体を低くしてつくばうのでこの名が生れた。手水鉢に前石と控え石を置く簡単なものから,手水鉢,前石,手燭石,湯桶石などの石組みに,鉢明り灯籠や灯障 (ひざわり) の樹木を配する複雑なものまである。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

蹲踞
そんきょ

相撲の基本姿勢の一つ。つま先立ちで深く腰をおろし,十分に膝を開き,上体を正しくして重心を安定させた姿勢をいう。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

そん‐きょ【××踞/×蹲居】

[名](スル)
うずくまること。しゃがむこと。そんこ。
「其の近傍なる公園中に、―する者も、少からず」〈竜渓経国美談
貴人が通行するとき、両ひざを折ってうずくまり、頭を垂れて行う礼。また、後世、貴人の面前を過ぎるとき、ひざと手を座につけて会釈すること。
相撲や剣道で、つま先立ちで深く腰を下ろし、十分ひざを開き、上体を正した礼の姿勢。

そん‐こ【××踞/×居】

[名](スル)そんきょ(蹲踞)

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

蹲踞【つくばい】

手水(ちょうず)鉢の一種で,茶室の入口近くに設けられる。武野紹鴎(たけのじょうおう)や千利休らによる佗茶(わびちゃ)のもつ謙虚な精神から草庵(そうあん)の成立と同じような意味で,貴人でも身をかがめて手水を使う定めとなったのに始まる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

つくばい【蹲踞】

手水鉢(ちようずばち)には立ち使いと蹲(つくば)う形式とがあるが,露地ではもっぱら蹲踞の形式が採り入れられている。鉢を低く据え,蹲って使うところからこの名がある。手水鉢を中心に,左右に手燭石と湯桶(ゆとう)石を据え,前石を置いた構成を通型とし,付近には鉢明りの灯籠が配される。茶事に臨み心身を清浄にし,〈世塵のけがれをすゝぐ〉(《南方録》)ための,露地におけるもっとも重要な施設である。手水鉢【日向 進】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

そんこ【蹲踞】

( 名 ) スル
〔「こ」は呉音〕
そんきょ(蹲踞) 」に同じ。 「机辺つくえのほとりに-してから/浮雲 四迷

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蹲踞
つくばい

(つくば)って使う手水(てみず)の形式をいう。伊勢(いせ)神宮の五十鈴(いすず)川で手水を使うのも一種の蹲踞で、桂(かつら)離宮松琴(しょうきん)亭茶室前の「流れの手水(ちょうず)」(桂離宮)もまったく共通したくふうである。通常は立ち使いのできないよう低く水鉢を据える。手水構えを不可欠の施設とした茶の湯の露地(ろじ)で、この蹲踞が発達した。蹲踞(そんきょ)して手水を使うことは、茶の湯にふさわしい謙譲の所作であったからである。茶の湯は「出世間(しゅっせけん)」の世界である。潜(くぐ)りや蹲踞は世俗を超えるための結界(けっかい)である。亭主が自ら運び入れた水を、客がくむ。客にとってもっとも厳粛な所作であり、茶事における主客の心の最初の触れ合いがある。露地が奥山寺へ通う山中の情景を理想としたように、蹲踞も岩清水をくむような幽邃(ゆうすい)な趣(おもむき)を求めた。そのため手水鉢には自然石を利用したものが多いが、また各種のものが用いられてきた。
 手水構えは、水鉢を中心に、前方に前石、左右に湯桶(ゆおけ)石、手燭(てしょく)石を配し、好みの形の石組(いわぐみ)を形成するのが通型である。水鉢と前石の間の海に水門をつくり小丸石を入れる。普通、蹲踞のかたわらに鉢明かりの灯籠(とうろう)を配する。蹲踞は、役石の種類、形状などによりさまざまな石組の造形美を表し、露地や庭の景観に重要な役割を演じる。[中村昌生]
『中村昌生・西澤文隆監修『日本庭園集成 蹲踞と鉢前』(1985・小学館)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の蹲踞の言及

【胡床】より

…中国の古代における座法は,後の時代のごとく倚座ではなく,日本と同じく平座が普通であった。敷物などの上に危座(正座),箕踞(ききよ)(なげあし),蹲踞(そんきよ)(たてひざ),趺座(あぐらかき)したのである。礼儀にかなった座法は危座であった。…

【ファロー四徴症】より

…また疲れやすく,息切れしやすい。運動している途中で急にしゃがみ込み,しばらくしてまた立ち上がって運動を続ける症状が特徴的で,このしゃがみこんだ姿勢を蹲踞(そんきよ)という。乳幼児期には,無酸素発作といって,眠りから覚めたときなどに,啼泣,哺乳,排便などがきっかけになって,チアノーゼが増強し,呼吸が苦しくなり,ぐったりする発作を起こすことがある。…

【手水鉢】より

…手水鉢の役割は,茶事に臨むに際し,神仏に詣でるのと同様に心身を清浄にするところにあり,《南方録》に〈露地にて亭主の初の所作に水を運び,客も初の所作に水をつかふ,これ露地・草庵の大本也,此露地に問ひ問ハるゝ人,たがひに世塵のけがれをすゝぐ為の手水鉢也〉と説かれている。種々の趣向がこらされ,庭に生けこんで鉢を低く据えたつくばい(蹲踞)や,縁先手水鉢とも呼ばれる丈の高い鉢前(はちまえ)形式の手水鉢が工夫された。水をためておく水穴は,浅い半球形のものが多く,楕円形,角形のものもある。…

※「蹲踞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

蹲踞の関連キーワード石鉢縁先手水鉢鏡石清浄石手水場手水鉢柴手水手水番手洗い鉢棗形手水鉢

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

蹲踞の関連情報