士林(読み)しりん

精選版 日本国語大辞典 「士林」の意味・読み・例文・類語

し‐りん【士林】

  1. 〘 名詞 〙 士の仲間武士の仲間。士類。また、学問人格のすぐれた人々。知識階級の人々。
    1. [初出の実例]「予先忝二官、重兼州任。恩沢無極、士林栄之」(出典菅家文草(900頃)二・喜被遙兼賀員外刺史)
    2. 「本邦の士林、已むを得ざる所より自殺して、其志をなすなり」(出典:公議所日誌‐一六上・明治二年(1869)五月)
    3. [その他の文献]〔庾信‐哀江南賦〕

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普及版 字通 「士林」の読み・字形・画数・意味

【士林】しりん

士人階層。漢・陳琳袁紹の為に予州に檄す〕是れより士林痛し、民怨彌(いよいよ)重し。一夫臂(ひぢ)を振ひ、擧州聲を同じうす。

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世界大百科事典(旧版)内の士林の言及

【儒教】より

…彼は新王朝の太常博士の職を二王に仕えずと拒絶し,講学と後進養成に専念した。かくて道義を重んじ,性理学=道学に心を注ぐ士林とよばれる新しいタイプの在野勢力が嶺南地方に形成された。吉再の学統(嶺南学統)から金宗直,金宏弼(きんこうひつ),趙光祖(朝鮮道学の祖),李退渓(〈朝鮮の朱子〉と称される)が生まれたのをみても,朝鮮性理学は士林の世界で深められ集大成されたことがわかる。…

※「士林」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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