日本歴史地名大系 「売市村」の解説
売市村
うるいちむら
- 青森県:八戸市
- 売市村
八戸城下の北西隣に位置する。南から北に流れる
元和四年(一六一八)の知行目録に「六拾六石弐斗六升五合 長苗代、売市」「四百七拾弐石弐升八合 新屋村」「三百七拾四石壱斗六升七合 あら屋、沼たて、小中野」とあり、藩政当初は盛岡藩に属し、根城南部氏に給されていた。正保四年(一六四七)の南部領内総絵図には売市村、二二八石余とあり、同年の郷村帳によれば二二八・九五二石のうち一六八・五七六石が田である。雑書の慶安二年(一六四九)一月一九日条に「八戸売市村池ニむせ白鳥雁討□有之与、同村之小三郎見付上ル由ニ而」とある。寛文四年(一六六四)八戸藩の創設とともに同藩領に編入。元禄一〇年(一六九七)の郷村御内所高帳に高四七一・一四二石、うち田三七五・〇九五石とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報