夕立雲(読み)ゆうだちぐも

精選版 日本国語大辞典 「夕立雲」の意味・読み・例文・類語

ゆうだち‐ぐも ゆふだち‥【夕立雲】

〘名〙
夕立の降る前兆の雲。夏の日の、下に雨雲をもった入道雲積乱雲)をいう。《季・夏》
※俳諧・毛吹草(1638)五「鳴神や夕立雲のはらつづみ〈望一〉」
② (①が出る時、ひどく暑いのを、「厚い」にかけて) 面の皮の厚いもののたとえ。
譬喩尽(1786)三「面の皮の厚い奴を夕立雲(ユフダチグモ)といふこれを名付悪暑(わるあつひ)とのこと」
③ ①が、空一面に広がるところから、「夕立雲でべったりじゃ」の形で用いて、べったり、いつも、始終の意を表わす。
※譬喩尽(1786)六「夕立雲(ユフダチグモ)でべったりじゃ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「夕立雲」の意味・読み・例文・類語

ゆうだち‐ぐも〔ゆふだち‐〕【夕立雲】

夕立の降るときに出る雲。積乱雲
[類語]乱雲雨雲雪雲曇り雲霧雲入道雲かなとこ雲雷雲夏雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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