雷雲(読み)ライウン

デジタル大辞泉 「雷雲」の意味・読み・例文・類語

らい‐うん【雷雲】

かみなり雷雨をもたらす雲。積乱雲のこと。かみなりぐも。 夏》
[類語]雨雲むら雲雲海乱雲雪雲曇り雲霧雲夕立雲夏雲

かみなり‐ぐも【雷雲】

らいうん(雷雲)

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精選版 日本国語大辞典 「雷雲」の意味・読み・例文・類語

らい‐うん【雷雲】

  1. 〘 名詞 〙 雷光雷鳴・雷雨などをもたらす雲。多く積雲や積乱雲。かみなりぐも。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「可雷雲距地之遠近」(出典気海観瀾(1827))

かみなり‐ぐも【雷雲】

  1. 〘 名詞 〙 雷雨現象を伴う雲。積乱雲。らいうん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「雷雲」の意味・わかりやすい解説

雷雲
らいうん

積乱雲の俗称。入道雲(にゅうどうぐも)ともいう。また、しばしば雷を伴うので電雲という。夏の午後、にわかに空が黒くなり、しばらくすると、一陣冷風とともに雷鳴がして激しい雨になり、30分もすると通り過ぎてしまう天気の変化は、雷雲のしわざである。発達中の雷雲は空にそびえて雄大な感じを与えるので、坂東太郎(ばんどうたろう)(関東)、丹波太郎(たんばたろう)(関西)などとよばれることがある。北アメリカ中西部でも規模の大きな雷雲が発生し、しばしば竜巻トルネード)を伴う。

[木村龍治]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雷雲」の意味・わかりやすい解説

雷雲
らいうん
thundercloud

雷光,雷鳴,ときには雷雨を伴う,またはそれらを発生させる可能性がある雲。積乱雲の俗称。かみなりぐもともいう。

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百科事典マイペディア 「雷雲」の意味・わかりやすい解説

雷雲【らいうん】

電光,雷鳴,激しい雨または雪,ひょうをもたらす雲で,雄大積雲または積乱雲。雲頂の高さは数千mから1万m以上。その中に強い上昇気流が存在する。小さな雷雨セルからなり,それぞれの雷雨セルは上昇気流,下降気流をもつ対流系を形成している。雷雲の上部氷晶雲からなる。

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世界大百科事典(旧版)内の雷雲の言及

【雷】より

…大火災,大気中の核爆発によっても大規模火花放電を生ずることがあり,前者は火事雷とよばれる。
[雷雲]
 雨,雪,あられ,ひょう等を降らせる対流雲は,程度の差はあるが,すべて正負電荷を分離する発電作用がある。この発電作用がとくに強く,大気の絶縁破壊,火花放電を起こす雲が雷雲である。…

※「雷雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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