多価イオン(読み)タカイオン

化学辞典 第2版 「多価イオン」の解説

多価イオン
タカイオン
multicharged ion

中性原子または原子団分子から,2個以上の電子が取り去られて生成したイオン.質量スペクトル上には,n価のイオンはその質量数の1/nの見掛け上の質量として出現する.100 eV 程度の電子エネルギーによる電子衝撃で,Ar,Kr,Xeなどの希ガスは,三価イオンまでが観察され,芳香族炭化水素は比較的多くの,また比較的強度の大きい二価イオンピークを示す.また,真空スパーク放電などの放電を使用したイオン源固体の質量スペクトルを測定すると,ほとんどの元素の六価までの多価イオンが観測される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む