20世紀日本人名事典 「大久保婦久子」の解説
大久保 婦久子
オオクボ フクコ
- 生年
- 大正8(1919)年1月19日
- 没年
- 平成12(2000)年11月4日
- 出生地
- 静岡県下田市
- 本名
- 大久保 ふく
- 学歴〔年〕
- 女子美術専門学校師範科西洋画部〔昭和14年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日展北斗賞〔昭和36年〕,日展菊華賞〔昭和39年〕,日本現代工芸美術展内閣総理大臣賞(第20回)〔昭和56年〕「折」,日本芸術院賞恩賜賞(第39回)〔昭和57年〕「神話」,文化功労者〔平成7年〕,文化勲章〔平成12年〕
- 経歴
- はじめは画家を志ざすが、戦後、本格的に皮革工芸に取り組み、昭和27年日展に初入選。33年夫(洋画家の作次郎)の理解もあり、単身渡欧して北欧の皮革装飾の技術を学ぶ。レリーフの手法による、清新で格調高い独自の作風を確立した。代表作に56年総理大臣賞の「折」、57年日本芸術院恩賜賞の「神話」がある。60年皮革工芸では初めての芸術院会員となる。63年回顧展。日展常務理事、現代工芸美術家協会副会長などを歴任。皮革造形美術グループ、ド・オーロ代表、モンゴル芸術大学名誉教授。他の作品に「創生」「軌」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報