大前庭腺(読み)ダイゼンテイセン(その他表記)greater vestibular gland

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大前庭腺」の意味・わかりやすい解説

大前庭腺
だいぜんていせん
greater vestibular gland

バルトリン腺ともいう。女性生殖器の腟口付近に開口する2個の腺。小陰唇の根もとの左右にある前庭球の後端に接し,その導管は小陰唇の内側面に開く。性的興奮時に乳白色粘液を分泌する。男性のクーパー腺に相当する。デンマークの解剖学者,C.バルトリンが発見。導管が閉塞すると内部に粘液がたまって嚢腫を起し,これが細菌に感染するとバルトリン腺炎となる。

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世界大百科事典(旧版)内の大前庭腺の言及

【性器】より

…ここには多数の神経繊維束が終わり,陰部神経小体を形成する。腟前庭は男性の尿道の前立腺部にあたり,大前庭腺と小前庭腺があり,粘液を分泌する。大前庭腺はバルトリン腺ともよばれ,男の尿道球腺にあたる。…

【バルトリン腺】より

…大前庭腺glandula vestibularis majorともいう。女性の外性器(外陰部)に付属する腺の一つで,男性の尿道球腺(カウパー腺)に相当する。…

※「大前庭腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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