日本歴史地名大系 「大塩八幡神社」の解説 大塩八幡神社おおしおはちまんじんじや 福井県:武生市旧南条郡地区国兼村大塩八幡神社[現在地名]武生市国兼町桜井(さくらい)峰(一八七メートル)の北麓に鎮座する。祭神は帯中日子(たらしなかつひこ)天皇・品陀和気(ほんだわけ)天皇・息長帯日売(おきながたらしひめ)尊。旧県社。寛正五年(一四六四)八月の当社縁起によれば、仁和三年(八八七)府中(ふちゆう)の南、大谷口泉嶋(おおたにぐちいずみじま)に配流された紀中納言友仲が、胸中に山城石清水(いわしみず)八幡宮の神明を勧請して日夜帰洛を祈願、そのかいあって赦免されたので、寛平三年(八九一)八月二〇日、桜井峰に石清水八幡を勧請したのが起りという。その後、寿永二年(一一八三)には木曾義仲の本陣になったといい、建武年中(一三三四―三八)には斯波高経が当社を造営したとも伝えられ、以来、国主や武臣の信仰を集めた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by