高等学校の教科内容についての学力検定を行い、合格者に大学入学資格を与える旧制度。略して「大検」とよばれることもあった。1951年(昭和26)から2004年度(平成16)まで実施され、05年度以降は高等学校卒業程度認定試験(高卒認定、高認ともよばれる)にかわった。大学入学資格検定の受検資格は、(1)中学校卒業者もしくは中等教育学校前期課程修了者、または中学校卒業者と同等以上の学力があると認められた者で、高等学校・高等専門学校の未入学者および中等教育学校後期課程への未編入学者、ならびに高等学校・中等教育学校・高等専門学校(第3学年まで)の退学者、(2)定時制・通信制高校在学者、(3)受検年度末までに満16歳以上になる者(全日制高校、高等専門学校在学者を除く)、と定められた。合格者は、国家試験、各種資格試験等においても高校卒業者と同等に扱われる。検定試験は年2回、8月上旬および11月中旬に各都道府県において28科目について実施されるが、受検者はそのうち、8科目か9科目を必須(ひっす)とし、加えて選択が1科目あり、あわせて9科目か10科目のすべてに合格しなければならない。ただし、高校中退者、定時制・通信制課程在学者はすでに単位修得した科目があれば、それに応じて受検科目が免除されていく仕組みとなり、その免除対象科目についても、大幅な緩和が行われ、大学入学資格検定の門戸が広げられることとなった。また科目ごとに合否判定されるので、数科目ごとに何回もの受検が可能であった。新制度の高等学校卒業程度認定試験は受験資格対象が広がり、受験科目数が削減されたものとなっている。
[真野宮雄]
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