大川羽鳥県立自然公園(読み)おおかわはとりけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大川羽鳥県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

大川羽鳥県立自然公園
おおかわはとりけんりつしぜんこうえん

福島県西部会津若松市南方で,大川とその支流鶴沼川の流域を含む公園。面積 163.61km2。1953年指定。「塔のへつり」の名で知られる奇景羽鳥ダムが中心。中山には天然記念物の風穴植物群落がある。川沿いに芦ノ牧,湯野上湯本,二股など温泉が多い。塔のへつりは新第三紀凝灰角礫岩などの互層が浸食されてできた奇景で,なかでも大洞窟は国の天然記念物。羽鳥ダムは土堰堤によるダムとしては例の少ないもので,開田を目的として建設された。大川沿いは日光に通じる街道で戊辰戦争の際,幕兵を追討した官軍の進攻路。水無は会津キリシタンの中心人物横沢丹波が捕えられたところ。日光伝承で知られる小野猿丸太夫の伝説地の小野嶽もある。

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