大戸川村(読み)おおとがわむら

日本歴史地名大系 「大戸川村」の解説

大戸川村
おおとがわむら

[現在地名]佐原市大戸川・昭和町しようわちよう

北東流する大須賀おおすか川の右岸に集落を形成し、対岸谷中やなか村。南は大戸おおと村。東西に銚子道が走る。水田は集落北の八間はちけん川の方向に広がる。現在の集落は新しい大須賀川の両岸にある。中世大戸庄に属していたとみられ、応永二〇年(一四一三)九月一七日の大戸大禰宜知行分田数注文(香取文書纂)に「二反大 そこく(租穀)田一反 大戸河」とみえる。永享七年(一四三五)七月一三日の宝積寺・富有庵領目録案(光明寺文書)にも大戸河とみえ、相模宝積ほうしやく(現神奈川県鎌倉市)領。

慶長四年(一五九九)の矢作領検地では検地高七〇〇石(「部冊帳」伊能家文書)。当村において、寛永二年(一六二五)旗本松田直長は三二石余、同榊原八兵衛尉は二六石、同本田正次は四〇石、同高木為信は二〇石、同五味豊直は四〇石を宛行われている(知行宛行状)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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